仲野マリの歌舞伎ビギナーズガイド

一度は観てみたい、でも敷居が高くてちょっと尻込み。 そんなあなたに歌舞伎の魅力をわかりやすくお伝えします。 古いからいい、ではなく現代に通じるものがあるからこそ 歌舞伎は400年を生き続けている。 今の私たち、とくに女性の視点を大切にお話をしていきます。

講座「女性の視点で読み直す歌舞伎」を
東京・東銀座のGINZA楽・学倶楽部で開いています。
歌舞伎座の隣りのビル。
窓から歌舞伎座のワクワクを感じながらのひとときをどうぞ!
これまでの講座内容については、http://www.gamzatti.com/archives/kabukilecture.html
GINZA楽・学倶楽部についてはhttp://ginza-rakugaku.com/をご覧ください。

タグ:口上

今年の歌舞伎界は、3月に五代目中村雀右衛門、秋に八代目中村芝翫と襲名披露が続きます。
歌舞伎一門で直系の息子は、生まれた瞬間から父の名を継ぐことを求められて育ちますが、
襲名の時期は自分で決められません。
とりわけ「大名跡」と言われる由緒ある名前の場合、
その名を名のるにふさわしいか厳しく問われます。

裃姿の役者がずらっと並び、順々に神妙な挨拶をしていく口上は襲名披露の公演のハイライト!
観客の私たちも歴史の1ページの一部になったようです。(文:仲野マリ)

詳しくはこちらをどうぞ。
http://www.eigeki.com/special/column/kabukisaika_n07

歌舞伎座夜の部に行ってまいりました。
今回、珍しく両花道がかかっています。
(常設の西側花道のほかに、東にも花道が仮設され、
 二本の花道となっています)

その花道にずらっと役者が並ぶのが壮観なのが、
「成駒家歌舞伎賑(なりこまや・かぶきのにぎわい)」。
ただの口上ではありません。
江戸時代の芝居小屋の入り口が舞台で、
これから鴈治郎襲名が行われる直前という
芝居前(しばやまえ)仕立てになっています。

そのお芝居の楽しいこと楽しいこと。
鴈治郎丈が鴈治郎役であるのはもちろん、
現代の大幹部たちが座元とか大夫元とか芝居茶屋亭主とか奉行とか、
おえらいさんに扮するのもご一興。

両花道にずらっと並んだ男伊達、女伊達が
役者本人の名前や屋号を織り込んでの名調子。
これまたやんややんやです。

というわけで、
両花道がしっかり見られる座席でご覧になるのがベストですよ~。
(今回は、日頃花道が見切れる西側の席も、
東の花道をしっかり見られるのでいつもよりコスパ高いです!)

引き続き口上。
親子三代のみが連なってできるなんて、すごいですね。
ていうか、全員ここに並べられなかったから「芝居前」があったんですよね。
「芝居前」の賑わいに、
「中村鴈治郎」の名前の大きさを改めて思い知らされます。

花道全部は観られませんが、
この幕のみ一幕見もかなり楽しめますのでおすすめ。
四代目中村鴈治郎襲名の晴れがましさを、
ぜひ堪能してください!

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