仲野マリの歌舞伎ビギナーズガイド

一度は観てみたい、でも敷居が高くてちょっと尻込み。 そんなあなたに歌舞伎の魅力をわかりやすくお伝えします。 古いからいい、ではなく現代に通じるものがあるからこそ 歌舞伎は400年を生き続けている。 今の私たち、とくに女性の視点を大切にお話をしていきます。

講座「女性の視点で読み直す歌舞伎」を
東京・東銀座のGINZA楽・学倶楽部で開いています。
歌舞伎座の隣りのビル。
窓から歌舞伎座のワクワクを感じながらのひとときをどうぞ!
これまでの講座内容については、http://www.gamzatti.com/archives/kabukilecture.html
GINZA楽・学倶楽部についてはhttp://ginza-rakugaku.com/をご覧ください。

タグ:中村勘三郎

第15回歌舞伎彩歌は、コクーン歌舞伎についてです。
1994年、十八世中村勘三郎(当時中村勘九郎)が始めたコクーン歌舞伎。
今や当たり前のように歌舞伎役者と現代劇俳優が一緒に演じる
その源がここにあります。

http://www.eigeki.com/special/column/kabukisaika_n15

とるものもとりあえず、
とにかくまずは絶対見てソンはない今月の歌舞伎の紹介から。


初日に行ってまいりました。

素晴らしい座組です。
初日から、完成度高いです。全部いいです。が、

特に昼の部の「葛の葉」は必見!
中村七之助、そこにいるだけで泣けてくる、くらい、人物の気持ちが乗り移っている!
二役早変わりも見事。
相手役の中村梅枝(保名)も品のある中にも感情の揺れがあって素晴らしい。

あと、夜の部の「二人椀久」の美しさといったら、もう・・・。

今回の明治座は、昼は菊之助、七之助、勘九郎がすべて初役で挑む「女殺油地獄」、
夜は勘三郎さんを彷彿とさせる勘九郎が繰り広げる楽しいお話「浮かれ心中」がメインなんですけど、
それもとってもいいんですけど、
そのほかがこれだけよいと、
もう観るしかないですよ。
私は「葛の葉」がもう一度見たくて、下旬にもう一度観ることにしました。



2月は第3週に歌舞伎ビギナー向け講座を4日間連続で開催します。
2/21(日)はすでに満員ですが、他はまだ申込み受付中です。

2/18(木)「スペインバルで気軽に学ぶ歌舞伎のイロハ」
      ~知らないなんてソンすぎる! クリエーターのための歌舞伎入門~
     
18:00~、20:00~@渋谷Bar Rhodes(最寄:渋谷駅)
      
詳細・申し込みはこちら
     
 *気軽な会です。クリエーターに限らず、ビギナー大歓迎
      

2/19(金)「女性の視点で読み直す歌舞伎」
      ~それでも妻は納得しない!「熊谷陣屋」と「神霊矢口渡」
     
13:30~@GINZA楽学倶楽部(最寄:東銀座駅)
      詳細・申し込みはこちら
      *主人公に限らず、女性の登場人物の気持ちに寄り添って作品を解説。
        「熊谷陣屋」はよく上演される名作でシネマ歌舞伎にもなっています。

2/20(土)「シネマ歌舞伎『棒しばり/喜撰』上映前解説」
      ~映画鑑賞料金のみで上映前にみどころ解説が付きます!
     
10:30~@MOVIX柏の葉(最寄:柏の葉キャンパス駅)
      詳細・申し込みはこちら
      (申し込みは2/17~)

2/21(日)「『意外と分かる! エンタメの宝庫・歌舞伎の魅力』
      ~4月明治座公演に向けて近松門左衛門『女殺油地獄』を予習!
     
@二子玉川スタジオ(最寄:二子玉川駅)
      詳細はこちら(満員)



千葉県柏市にある映画館「MOVIX柏の葉」で、
シネマ歌舞伎「春興鏡獅子」の上映前解説をすることになりました。
中村勘三郎さんがとても大事にしていた演目です。
歌舞伎の中でも舞踊が中心となる作品は
狂言(物語)より場面の状況やストーリーがつかみにくく、
ビギナーにはちょっと手ごわい存在であり。敬遠されがち。
でも本当はみどころがぎゅっとつまっているんですよ!
だからこそ、
「シネマ歌舞伎」はいい入り口となるはずです。
お近くの方は、ぜひいらしてくださいね。
料金は解説なしと同じです!

詳しくはこちらのページまで。

6/5(金)、「三人吉三(さんにんきちさ)」についての講座が無事終了しました。
ちょうど今月末からシネマ歌舞伎でコクーン歌舞伎の「三人吉三」が上映されますので、
それに合わせてのご案内となりました。

コクーン歌舞伎での「三人吉三」は初演が2001年、再演が2007年、
そして中村勘三郎さんの死を乗り越えて、
2014年、見事に次世代への継承が行われ、
再再演を成功させています。

なぜコクーン歌舞伎の「三人吉三」が私たちにリアルに迫るのか、
河竹黙阿弥が最初に書いた7幕ものの「三人吉三廓初賈(くるわのはつかい)」、
40年後の所演となる、5幕もの短縮版の「三人吉三巴白波(ともえのしらなみ)」と
比較しながら、
ストーリー性やボーダレスの力、コンセプトの重要性などについてお話ししました。

もちろん、「女性の視点」で読み直しますから、
これだけでは終わりません!

双子の兄妹で愛し合ってしまったとは知らずに死んでいった
おとせの日常と求めた幸せについても皆で考えました。

7月から、7期目も開催します!

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