仲野マリの歌舞伎ビギナーズガイド

一度は観てみたい、でも敷居が高くてちょっと尻込み。 そんなあなたに歌舞伎の魅力をわかりやすくお伝えします。 古いからいい、ではなく現代に通じるものがあるからこそ 歌舞伎は400年を生き続けている。 今の私たち、とくに女性の視点を大切にお話をしていきます。

講座「女性の視点で読み直す歌舞伎」を
東京・東銀座のGINZA楽・学倶楽部で開いています。
歌舞伎座の隣りのビル。
窓から歌舞伎座のワクワクを感じながらのひとときをどうぞ!
これまでの講座内容については、http://www.gamzatti.com/archives/kabukilecture.html
GINZA楽・学倶楽部についてはhttp://ginza-rakugaku.com/をご覧ください。

カテゴリ: 講座について

1月9日、
「女性の視点で読み直す歌舞伎」第5クール第一回が開催され、
無事に終了。
今月上映のシネマ歌舞伎「日本振袖始~大蛇退治」について、
「神話と世話のリミックス」「スサノオと二人の姫」について語りました。

「日本振袖始~大蛇退治」はヤマタノオロチの退治のお話です。
近松門左衛門は、全五段の長編舞台を書きましたが、
「大蛇退治」は全体からみると、クライマックスのところ。
今回の歌舞伎では、五段目に四段目の一部を入れて
舞踊劇に仕立ててあります。

ここだけを見てもとても素晴らしい、力のある作品。
その素晴らしさを身近に触れていただきたいと、
「大蛇退治」に至るまでの道のりや人間(神?)関係を整理、
舞台では短く表れる科白にこめられた意味を探っていきました。

また、
ヤマタノオロチの話なのになぜ「振袖始」というのか、
そのあたりもお話しすると、
「へえ~!」と皆さん驚いていらっしゃいました。

私個人としては、
一見無力に思える稲田姫(ヤマタノオロチの生贄にされる)を、
近松がとても行動的で芯のある女性に描いているところが
新鮮でした。

女性には運命に流されるようなたおやかさがありながら、
その運命の中で自分のできることを探し、
力強く、自分らしく、生きていくたくましさがあります。

近松が描く女性像は、とっても深い。
ヤマタノオロチと重ねられた岩長姫の憤怒と哀しみもまた、
近松の女性観察のたまもの。
単なる「嫉妬女」ではないところが素晴らしい!

そこを玉三郎が奥底まで考察し、演じきっています。
ヤマタノオロチをいかに演出するか、
ここの美術・殺陣がまた圧巻で、ぜひご覧くださいね!

シネマ歌舞伎の情報はこちらを、
「女性の視点で読み直す歌舞伎」についてはこちらをご覧ください。



明けましておめでとうございます。
本年が皆様にとってよい年でありますよう、
そして歌舞伎にとっても素晴らしい年になりますよう
心からお祈り申し上げます。

私の講座は1月9日(金)13:30からです。
1月17日からのシネマ歌舞伎「日本振袖始」について語ります。
ヤマタノオロチとスサノオの対決を、
近松門左衛門がどのように「女の物語」にしたのか、
神話と江戸とのリミックスにぜひご期待ください。

詳細はGINZA楽・学倶楽部まで。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。



チラシ2015-5

GINZA楽・学倶楽部の講座の個別チラシができあがりました。
1月の講座は、9日(金)。
1月17日から始まる新作シネマ歌舞伎の
「日本振袖始」を取り上げます。

上演回数が少なく、
「勧進帳」や「仮名手本忠臣蔵」「助六」などに比べると
あまり知名度のない作品ですが、
近松門左衛門の作品で人形浄瑠璃の本として書かれ、
すぐさま歌舞伎にもかかったもので、
神話の世界と近松の世界が
とてもダイナミックに結びついた名作です。

シネマ歌舞伎にもなった今年3月の舞台は、
坂東玉三郎、中村勘九郎、中村米吉による素晴らしいものでした。
予告編や画像を見ながら、女の情念のお話をしたいと思います。
東銀座、歌舞伎座の隣のビルでお待ちしています!

【2014年12月5日】
本日の講座をもって、
GINZA楽・学倶楽部での講座「女性の視点で読み直す歌舞伎」
めでたく1周年を迎えました。

これまで講座に参加してくださった方、
講座運営を支えてくださった方、
応援してくださった方、
すべての方々に感謝申し上げます。

1周年を機に、
歌舞伎講座に特化したブログを始めることといたしました。
講座の告知、ご報告のほか、
その月に上演される歌舞伎のみどころや特徴、
実際に観劇した舞台のレビューなどもこのブログにまとめます。
また、
歌舞伎と関連の深い文楽、能、狂言などについても、
興味をもっていただけるよう話題を提供する予定です。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

これまでの講座内容については、仲野マリの公式HPのうち、
「Kabuki Lecture」のサイトをご覧ください。

GINZA楽・学倶楽部についてはhttp://ginza-rakugaku.com/をご覧ください。



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