仲野マリの歌舞伎ビギナーズガイド

一度は観てみたい、でも敷居が高くてちょっと尻込み。 そんなあなたに歌舞伎の魅力をわかりやすくお伝えします。 古いからいい、ではなく現代に通じるものがあるからこそ 歌舞伎は400年を生き続けている。 今の私たち、とくに女性の視点を大切にお話をしていきます。

講座「女性の視点で読み直す歌舞伎」を
東京・東銀座のGINZA楽・学倶楽部で開いています。
歌舞伎座の隣りのビル。
窓から歌舞伎座のワクワクを感じながらのひとときをどうぞ!
これまでの講座内容については、http://www.gamzatti.com/archives/kabukilecture.html
GINZA楽・学倶楽部についてはhttp://ginza-rakugaku.com/をご覧ください。

2015年05月

先月に続き、今月もやります!
チョー初心者向け講座@渋谷バール・ローズ。

お仕事帰りに美味しいお料理やお酒と一緒に
歌舞伎のお話しませんか?

バール・ローズはこんなところ
少人数でこぢんまりと、
それぞれの質問に気楽に応える形でアットホームにお話しします。

今月のプチ・テーマは「屋号」。
成田屋、中村屋、成駒屋、そして成駒家・・・。
同じ「市川」や「中村」でも、なぜ屋号が違うの?
これって世襲なの?
名前がどんどん変わっていくのはなぜ?
男の子が生まれなかったら断絶しちゃうの?
「家の芸」って、どういうものなの?
家によって格が違うの?
・・・そんな疑問について、
先月の四代目中村鴈治郎襲名披露公演での「口上」写真を見ながら
お話ししていきます。

ご興味のある方はこちらからお申込みください。
講座料金にはスペシャルプレートorワンドリンクがついています。

第17回は「妹背山婦女庭訓」のお三輪と橘姫の物語。
「あんな女になんか負けない!」・・・とインパクトの強いタイトルでしたが、
みなさんに楽しんでいただけたようです。

大化の改新と酒屋の娘という取り合わせは
一見ミスマッチのようでいて、ちゃんと理由があります。

今回は「お三輪に論功行賞はないのか?」と
「橘姫は王女メディア」で盛り上がりました!

(概要はこちらをどうぞ)

「お三輪ちゃんにずっと感情移入していたけれど、
講座を聞いて、橘姫の気持ちもわかりました!」と仰って下さった方、

「お三輪ちゃんの役をやりたいという役者さんが多いのはなぜですか?」と
質問してくださった方、

「身分の違いって、私たちには感覚的にわかりにくいですよね」と
ぽつりと仰った方。

「今日の内容をどうしても聞きたいんです!」と
直前に申し込んでくださった方。

みなさんの一つ一つの声が、私の励みです。


来月は6/5(金)に開催。
取上げるのは「三人吉三」です。
6月に上演するシネマ歌舞伎の新作「コクーン歌舞伎・三人吉三」の
魅力についても語ります。

1回のみの参加も可能ですので、
興味のある方はこちらからお申込みください。
東銀座、歌舞伎座の隣のビルでやっています。

また、
7月からは、
これまでの講座の中で好評だったもの、
またやってほしいとリクエストのあったものなどの
リピートを交えて開催することが決まりました。

詳細が決まりましたら、またお知らせしますね!


今月の歌舞伎座は團菊祭。

成田屋(市川十郎家)と音羽屋(尾上五郎家)が中心になっての座組みです。

私が楽しみにしているのは昼の部の「摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうつじ)」
菊之助が演じる玉手御前は絶品です。

同じく昼の部、「天一坊大岡政談」の通し狂言も楽しそう。
天一坊が菊之助、
その天一坊が偽物であることを暴く大岡越前守が菊五郎です。

夜の部は、
成田屋歌舞伎十八番の一つ「蛇柳」を市川海老蔵主演で。
二年前、自主公演で復活させたこの演目を、本興行では初めて上演します。

「め組の喧嘩」では、菊五郎親分の江戸っ子ぶりをご堪能ください。

「慶安太平記」
は、松緑、菊之助、梅枝、3人とも初役。仕上がりが期待されます。

くわしくはこちらをどうぞ。

明治座も、
市川猿之助と片岡愛之助が主演で、人気沸騰です。

昼の部は、
市川右近の「矢の根」から。
先月の中日劇場で、非常に評価が高かった舞台で、
名古屋まで行けなかった私としては、東京で見られる幸せを感じています。

同じく昼の部の「男の花道」は、
長谷川一夫主演の映画を後に舞台化したもの。
歌舞伎役者をめぐるお話です。
猿之助は先月の中日劇場では「雪之丞変化」、明治座で「男の花道」と
敢えて古典中の古典でない、どちらかというと大衆的な商業演劇を選びました。
「古典には守る人がいるが、こういうものにはいない」と猿之助。
次世代につなげることの大切さを、彼は非常に重く受け止めています。

夜の部は、
猿之助の「あんま泥棒」と愛之助の「鯉つかみ」
本水を使う「鯉つかみ」は楽しい演目で、ビギナーにはうってつけです。

猿之助はお客様にわかりやすく、楽しんでもらうことをとても大切にしていますし、
明治座はロビーの売店なども充実していますから、
一度おでかけになってはいかがでしょうか。

詳しくはこちらをどうぞ。

ほかに京都南座で歌舞伎教室もあります。
こちらは14日までなので、ご注意ください。

詳しくはこちらをどうぞ。

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