仲野マリの歌舞伎ビギナーズガイド

一度は観てみたい、でも敷居が高くてちょっと尻込み。 そんなあなたに歌舞伎の魅力をわかりやすくお伝えします。 古いからいい、ではなく現代に通じるものがあるからこそ 歌舞伎は400年を生き続けている。 今の私たち、とくに女性の視点を大切にお話をしていきます。

講座「女性の視点で読み直す歌舞伎」を
東京・東銀座のGINZA楽・学倶楽部で開いています。
歌舞伎座の隣りのビル。
窓から歌舞伎座のワクワクを感じながらのひとときをどうぞ!
これまでの講座内容については、http://www.gamzatti.com/archives/kabukilecture.html
GINZA楽・学倶楽部についてはhttp://ginza-rakugaku.com/をご覧ください。

2014年12月

京都南座は、
チケットが非常にお高いので、
東京の歌舞伎座よりさらにハードルが高く感じられますが、
11月末から12月にかけての「顔見世」の興業は、
一度は雰囲気を味わいたいものです。

そんな南座で上演している舞台が、
なんとテレビで見られるチャンスが!

12/28日(日)の夜21時30分~23時30分
NHKのEテレ(昔の3チャンネル、教育テレビ)の「古典芸能への招待」で、
京都の南座で上演している舞台を放送します。

1つは、
『恋飛脚大和往来』から「新口村」。
梅川・忠兵衛の雪の逃避行で、今月は片岡秀太郎の梅川が絶品との評判。

来年の私の講座でも取り上げる演目という意味でも
ぜひ観ていただきたい作品です。
 
もう一つが
『仮名手本忠臣蔵』「七段目 祇園一力茶屋」

「大石内蔵助が遊郭で酔ったふりして仇討の気がないところを見せ、
 内蔵助を頼みとする味方までもあざむく」という
映画などでもよくとりあげられるシーンです。

「仮名手本忠臣蔵」では
「大石内蔵助」ではなく「大星由良之助」という役名。
これを当代きっての内蔵助役者である片岡仁左衛門が演じます。
おかるは中村七之助。
今もっとも色気のある若手女方。ぜひごらんあれ。
七之助の兄・中村勘九郎が、おかるの兄・寺岡平右衛門役で出演します。
平右衛門もとても重要な役です。

私は今年は南座観劇ができなかったので、
この放送をとても楽しみにしています。
みなさんも、この機会に、
ぜひ歌舞伎に触れてみてください。
録画して、お正月にごらんになるのもいいですね。

南座の上演情報については、こちらをどうぞ。

チラシ2015-5

GINZA楽・学倶楽部の講座の個別チラシができあがりました。
1月の講座は、9日(金)。
1月17日から始まる新作シネマ歌舞伎の
「日本振袖始」を取り上げます。

上演回数が少なく、
「勧進帳」や「仮名手本忠臣蔵」「助六」などに比べると
あまり知名度のない作品ですが、
近松門左衛門の作品で人形浄瑠璃の本として書かれ、
すぐさま歌舞伎にもかかったもので、
神話の世界と近松の世界が
とてもダイナミックに結びついた名作です。

シネマ歌舞伎にもなった今年3月の舞台は、
坂東玉三郎、中村勘九郎、中村米吉による素晴らしいものでした。
予告編や画像を見ながら、女の情念のお話をしたいと思います。
東銀座、歌舞伎座の隣のビルでお待ちしています!

【2014年12月5日】
本日の講座をもって、
GINZA楽・学倶楽部での講座「女性の視点で読み直す歌舞伎」
めでたく1周年を迎えました。

これまで講座に参加してくださった方、
講座運営を支えてくださった方、
応援してくださった方、
すべての方々に感謝申し上げます。

1周年を機に、
歌舞伎講座に特化したブログを始めることといたしました。
講座の告知、ご報告のほか、
その月に上演される歌舞伎のみどころや特徴、
実際に観劇した舞台のレビューなどもこのブログにまとめます。
また、
歌舞伎と関連の深い文楽、能、狂言などについても、
興味をもっていただけるよう話題を提供する予定です。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

これまでの講座内容については、仲野マリの公式HPのうち、
「Kabuki Lecture」のサイトをご覧ください。

GINZA楽・学倶楽部についてはhttp://ginza-rakugaku.com/をご覧ください。



↑このページのトップヘ